【第四回 横尾忠則（後編）】
横尾さん江
ありのままにあるがために
あるがままのあたしから
一篇の詩を捧げます。
「ありのまま」
敬うべきともだち 愛すべきとも
もちはじめたのは いつか からか
先を見据えしたたかな欲望に
与えられるばかりに ゆだね うだうだ
幾度もシアワセ背負う
旅ごとに重いと吐き
脳裏かすめる声に
何もできない
ひとりきりの部屋に存在するふたり
そのままでいい と、云われ
自分らしさがなんなのか さえも
果たして誰かを傷つけているかもしれない、
というのに
やりたいよに
みんなと違う のか
違わなくてはいけないの か
それとも
おなじだとあんしん？
これがあたしだっちゃその通りで
計算やもしれず そう
で、何のとおり
思いどおり
謀るきもちが喜ぶかけひき
で、なりたいあたしは
みんなでつくる
創りあげっ放しに無我夢中
ただあたしはあたしで
わからないふりして
わからない
だらけ
辿り着いたトコで
天秤にかけて
抱えられるだけでっかい期待、は
応えし家の前のアスファルトから
落とすかかとに響く不確かさを
あてのない自信に擦り 帰る
使い路ない不安は置き去り
して。
すり減ったフィルタ おしおし
眉間の上で振るいにかけ 駈け
きゅうしゅう、吸収 キュウシュウ
したい。
できること
は
みとめられること
やっと気付いた のは
知らないと忘れてた だけ
げんかい？
てれび もにたー しぶや
ヘッドフォンの中の日常と
あたしを含む空間ごと
世界を非 日常へ
つまりはニチジョウへ
すなおなニクタイにうもれてゆく
＝＝＝＝＝＝＝＝
横尾さんの言葉に触れられた
あたしはいまも幸せに埋もれて居ります。
一青 窈
[感想を書く]
[最新順][古い順]
感想はありません
＜＜重要なお知らせ＞＞
@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
友達に教える
[編集]
無料ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ作成は@peps!