2010年08月02日(月) 【焦りは表現を加速させる…時間は無い】 《0》1977.07.15 小生、気付きゃ33歳でごぜぇます。 毎年『おめでとう』なんて言われたい気持ちを隠して7月15日をスルーする事が誕生日を自覚する行事にありまして…なんてな。 違うと言えば今年は家に彼女が住んでるので仕事帰りの深夜0時過ぎにケーキでお祝いをして頂きましたこと。 20代中頃からイマイチ年齢を実感できぬまま30代を過ごすが、いよいよ最近は体が求める睡眠時間が延びたり性欲が減退した気もしたりする(昔は僕も凄かったんすよ)けど まぁこんなものよ。 玄関のコルクボードに貼られてる写真。最初の子供と並んでソフトクリームを舐める25歳の時の金髪パッツンの私を見た人からは大抵 「こっちの方がイイじゃん」て言われる過去が私を見つめる。それは8年前の僕。 はて、古い自分は写真の僕かこの僕か…。過去よ、僕を現在へ飛ばしたあの日の君は今の私を笑うか?自虐のロマンチシズムに溺れる文人気取りの馬鹿野郎が君の未来だ。 まぁこんなものよ。 《1》葛藤師 8月に入り、しかし随分と古い話で恐縮ですが6月、PROLETARIARTで初めて広島に行った。シノメノシというバンドの企画。 vo.のシュウヘイとは過去に一度2人で飲んだ事がある。ディストロの通販をキッカケに何度かメールのやり取りは有ったものの直接会ったことの無い彼が旅の途中に岡崎に寄ったそうで 電話で「会おう!」となったワケだ。2、3年前の話か。朝まで飲んで色々と意見を交わした際、彼のバンドが形になったら広島にPROLETARIARTを呼ぶからという約束を交わした。 昨年、一足先に『日本の黒い夏』にシノメノシを誘った。岡崎で初めて観た彼らは不明確な答えを探すような試行錯誤の最中に在るようだったが この日、10ヶ月ぶりに観た彼らのライブに僕は魅入った。ライブ後に話をしたシュウヘイはまだ出来に納得しておらぬ様子であった。 彼は自身の表現に未だ葛藤し模索し続けているのだろう。だとしても僕は彼の止まぬ葛藤と追求の道程が 今回は明確で鮮明に象られて聴こえ、彼らの音が僕には強く響いたのだ。 「素晴らしい」 こう申し上げた。 《2》理屈屋 (表現が孕む加害性への畏れ。跳ね返る批判への恐れ。それを覚悟で乗り越えるからこそ生まれる友情や連帯もある) そして我々の出番を迎えステージ上、メンバーがセッティングをしてる最中。フロアとの間に下ろされた幕を見据えながら僕は何時にも増して強く感じる緊張の正体を考えてた。 いつか広島でPROLETARIARTを演る日を待ち望み、漸く訪れた2010年6月26日、雨に濡れた広島の空気は悪くない。 『俺』が一人勝手に張り続け語り続ける『クラストの意地』を皆は嘲笑うが、僕は不安になるほど本気だ。 それが伝わらない限り僕の闘争に勝利は無い訳で、不安と自信が錯綜するライブ前の緊張は恐らく僕の勝手な使命感の強さと比例する。 この日のライブは良かった。溜め込んだ僕を緊張を背負った僕と別離した僕は存分に吐き出した。 時に集中力が緊張感を良い興奮状態に導く時のライブは、一人抱く変革への使命感が生む私特有の孤独というモノから解放される。いつもそうなら最高なんだけどそんな器用じゃない。 理屈屋の悲しき性か。スイッチオンでドカーンとイケる天才的馬鹿の境地に達する日は訪れぬまま、私は浮き沈みを繰り返しながら日陰で孤独に枯れて逝くでしょう。 などと言いながらも広島で観たバンドや話した人々は我々に新たな闘争と模索の道を言葉や形として与えてくれた訳で、要するに私は(やはり)孤独な闘争の継続を改めて誓ったのである。 そして珍しくメンバー全員と握手をした。 《3》帰路 翌朝、まだ少し雨が残る広島を後にする。本当は明け方に車を出し、まだ眠る広島市内を静かに巡り 見ておきたい物が幾つかあったが、泥酔した旧知の青年(マーライオン)の世話をシュウヘイらと共に陽が昇るまでする羽目に遭い破綻。 シュウヘイが通りから引っ張ってきたタクシーに「アロガントアジテーター」と寝たまま連呼する泥酔青年(マーライオン)を押し込み、次いで彼の荷物を車内に放り込むと同時に タクシードライバーは「とんだハズレを引いた」と言わんばかりに不機嫌な顔でドアを閉め勢いよく走り去った。 ドライバーの苛立ちを代弁するエンジン音が遠のく。走り去るタクシーを見送り、ひと仕事終えたと疲れた顔でシュウヘイらと別れ、車に戻り少し眠った。 目を覚まし、ぼんやりとした頭で想う昨日なのか今日なのか、ついさっきまでの思い出と微かな未練、そしてまだ少しの雨を残した広島を後にしたのだった。 (画像) 広島で話した女の子がくれた詩集。貴重な話を聞かせてくれてありがとう。 次回は7月の出来事を。 ありがとう。 19:13 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |