迷亭日乗「ゴログ」

2009年11月19日(木)
【帰っておいで】
帰っておいで

お久しぶり。

先日、夜中にYouTubeを開き、アマチュア時代のJITTERIN' JINNの動画を観てました。勝ち気でツンとした若かりし頃の春川さんが格好良くて格好良くて。
中学生の頃からよく聴いてた、今だってたまにアルバムを棚から引っ張り出して聴くことがあるジッタリン・ジンですが
ネットで調べてみると先月デビュー20周年を迎えたそうで、ベースの浦田さんは随分前に抜けてしまいましたがサポートのベーシストを除いた他のメンバーは全く変わらず元気に活動されてるようで嬉しかった。
一度ライブを観に行きたいものです。

昔まだ経験として恋愛を知らない中学生だった頃、私は当時主流だったバズーカ砲みたいな黒く重厚なパナソニックのダブルカセットCDラジカセでエブリディやSINKY YORKを聴いては一足先に失恋の切なさを覚えたものさ。
中学2年の秋だったか…ある日曜の夕暮れ時、昼間から康生で遊んだ勢いで当時ずっと好きだった同学年の女子の家に、康生と明大寺の間を流れる川を跨ぐ殿橋の手前にあった公衆電話機から電話をして外に呼び、
彼女と対面した坊主頭の私が直立不動で人生初の告白をして玉砕した後、ウサギ小屋のようなアパートに帰り膝を抱えJITTERIN' JINNを聴いた。
でも少し晴れ晴れしてたかなーあの時は。初めから分かっていた結果だったがハッキリさせたという事が、多分それで良かったのだろう。

その後も幾度となく失意に妄想を重ね重ねコーティングしては成就せぬ恋の痛手を乗り越えていたあの頃の無垢な私を私はいつしか見失う…彼は何処へ行ってしまったのか。
嗚呼…ノンハニー。エスプレッソ。湿気た青春の記憶を。いつかカラッと吹き飛ばしてくれよ我が人生、闘争の日々よ。


その後、紆余曲折を経てスッカリひねくれて擦れてしまったかに思える32歳の私は最近またJITTERIN' JINNを聴き、
ホロリ涙が胸の奥を伝うセンチメンタルに浸る晩秋、遥か空から我が町照らすお月様の下に御座いまして、ふと昔を想う様を浮かべれば皆様はこんな私にまた呆れましょうか。

最近は一頃ほど気も張らず忙しくもなくなった事もあってか、そうした「センチなんとやら」な感情が隙間に入り込んで来るゆとりが心にあるのだと思えば人間的には健全でそれも悪くないのだろう。
とは言え、どうやら時折訪れ孤独を曇らせる「なぜだか切ない」というこの不思議なモヤモヤと上手に過ごせぬ私の一人の夜はさてどうしたものか。
景気付け、花火の代わりと煙草に火を着け深夜、煙を憂鬱と網戸へ向けて吹き飛ばし、立ちのぼる煙と窓際に聳え立つパイプベッドを見上げ今日も床に転がって寝るのです。

11月17日、深夜26時。





20:48


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