‡〜リトルバスターズ〜‡

---それが日常生活…?/リトバスss/A
1/3ページ目

これが日常!


〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

「…

これが日常!


〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

「…あのさ」
昼休み。僕は中庭で昼食を摂るべく廊下を歩いていた。
「この体勢はかなり恥ずかしいんだけど…」

訂正。僕らは中庭で昼食を摂るべく廊下を歩いていた。
「別にいいじゃん!ぶーぶー!」
「そうよ、直枝。ほら、誰も居ないじゃない」

僕は右腕を葉留佳さん、左腕を佳奈多さんにホールドされた状態で。
因みに、僕と佳奈多さんの鼻にはティッシュがはまった状態。何があったかは…言わないでおきたい。

「全く…」
なにを言っても無駄なので諦める。

2限目前のトイレで…な事件(?)の後、休み時間の度に2人がやって来てベタベタしている。
佳奈多さんも、風紀委員長の面影は全く見せず。

「理樹くんは…嫌なの?」
不意に、葉留佳さんが僕に問い掛ける。
拗ねたような、今にも泣きそうな声で。

「い、嫌じゃないよ!?嫌じゃない嫌じゃない!!」

慌てて僕がそう言うと、葉留佳さんは本当に嬉しそうに笑った。

「理樹くんは優しいなー♪」
そう言っておでこで僕の肩をグリグリ撫でる。

「直枝…私も、その…迷惑じゃないかしら…?」

佳奈多さんも遠慮がちに、不安そうに訊いてくる。
上目遣いで。

(ヤバい。2人とも反則だよ…)

無言で佳奈多さんの髪を撫でながらそんなことを思う。

今なら『(*´Д`)自分、サイコ−ッス!』

と大声で叫べる気がする。

「理樹くんはえっちだなぁーえっちだなぁー♪」

僕の顔を覗き込む葉留佳さん。どうやら顔に出てしまったらしい

「そんなこと言わないでよ、葉留佳さん…」

「でも、本当にえっちな顔してるわよ?セクハラしてるときの来ヶ谷さんみたいな」

佳奈多さんにも言われる。しかし、その言葉に以前のような棘はなく、甘やかすような優しい言い方だった。

「直枝も男の子なんだしそういうことぐらい考えても悪くないわ。というか、これが正常よ?恥ずかしがる事はないわ」

今日の事件(?)の後、佳奈多さんは何かよくわからないものを吹っ切ったように変わった。

積極的になったというか、優しくなったというか。 うん。雰囲気が。

今考えると、佳奈多さんは元々こういう人で、ただ二木家の圧力で冷酷な役を演じていたのではないか。 それはあの世界でも同じだった。
葉留佳さんとも、仲良く過ごす事が出来ない。
血の繋がった家族と話せない日々。
だから、彼女は望んだのだろう。

妹と手を繋いで歩きたいと。
ただ、それだけの願い。
しかし今まで、そんな願いすらも叶える事ができなかったのだ。


そう考えると悲しく、そして今まで気づいてあげられなかった自分に対して無性に腹がたった。

葉留佳さんだって、ふざけた脈絡のない行動は寂しさ故のもの。そして、家のせいで誰からも忌み嫌われた隔離されていたことによる世間知らずから来るものでもある。

2人は似ている。性格も、育てられた境遇も。


「―…ごめんね」

気づいてあげられなくて。

自分の不甲斐なさを呪う。

「理樹くんは優しいなー。本当に…誰よりもさ」


「別に、直枝が思い詰めることはないわ。悪いのはアイツら。それに、貴方のおかげで葉留佳と仲直りできた訳だし」


2人は優しい。
だから僕は彼女たちを好きになったんだろうと思う。なんだかんだ言って2人とも仲直りしてくれたし。


そう言えば、朝のあの事件(?)は、かなり意外な形で幕を降ろした。
何せ解決したのが真人だし。

ただ、その真人のせいでこんなことになってるんだけど(汗

「うおりゃぁあぁあ!筋肉ダッシュ!」

ズドドドドドドォオォォオ!!

「二木!三枝!俺の理樹とベタつくな!筋肉も怒りの雄叫びを上げてるぜ!!」

噂をすればなんとやら。
嫉妬と独占欲を叫び、廊下に砂埃が舞う程のスピードで、その真人が現れた。


俺の理樹…
嫉妬と独占欲…
更に言えば、真人にとって彼女たちはサラダ油か何かなのだろうか。
そして、彼の筋肉は感情まで持っているのか…


鈴風に言えば、くちゃくちゃキショイ。


「理樹は、俺の筋肉が好きなんだよ!」
騒ぐ。


「勝手に決めるんだ!?」


というか、いつ僕はそんなこと言ったの!?
そんな事を言った覚えは毛ほどもない。
本当にもう、くちゃくちゃだ!!


「そして俺の筋肉は理樹が好きなんだよ!!」


あぁ、やっぱり彼の筋肉は感情を持っているのか…

「…………」


ごめんね真人。
僕は少し、君という人物に引いてしまったよ…

彼の筋肉(?)のせいで、さっきの雰囲気が霧散した事に苛立ちを覚えたのか。

「真人くん」
葉留佳さんがゆらぁ〜っと僕から離れ真人に近づく。全身から殺気が迸っていた。

「井ノ原?」
佳奈多さんも右に同じ。
この時、佳奈多が眼力で人を殺せる能力を持っていたら、真人は一瞬で削られた鉛筆の芯の残骸のようになっていただろう。


バトルか!?


何処からともなく野次馬が集まる。
そして天井から生気のない顔をした恭介が現れた(というか、降ってきた)。

「うわっ!?恭介!?こわっ!!」
スタッと着地。

「…2対1かよ。…謙吾!!」

状況を見た恭介が謙吾を召喚。

「謙吾。理樹奪還ミッションだ。上手くやれよ?」
爛々と目が光を帯びる。

ミッションなんだ…
後、僕の意思ないよね?
それと、何で僕なの!?

「わかってるさ。理樹は必ず連れ戻してやる。」


…この、リトルバスターズジャンパーにかけて!


バサッとリトルバスターズジャンパーなるものを靡かせ、かっこよく決める。



「いやいや、決まってないから!!」


後、君たちは幼なじみだけど僕の所有者じゃないよね?


『『バトル、スタート!!』』




『将来の夢は理樹くんのお嫁さん』

三枝葉留佳



『風紀とツンデレを棄てた、理樹にベタ惚れベタ甘な委員長』

二木佳奈多



『真人のせいで風邪を引いた鬼畜(性的な意味で)』

直枝理樹


VS



『ホモだって良いじゃないか。筋肉だもの』

井ノ原真人



『理樹に巫女服着せてハァハァやりたいガチホモ』

宮沢謙吾



『理樹にお兄ちゃんと呼ばれたい(21)』

棗恭介



(うわぁ…称号気になる…)
塚、僕も戦うんだ!?
鬼畜(性的な意味で)ってなに!?

いや、わかるけどね?
自業自得だけどね?
塚、風邪引いてる事はどうでもよくない!?



「五秒で消してやりますヨっ!!」


葉留佳は真人を殴った【真人に102のダメージ】
葉留佳は真人を更に殴った【真人に106のダメージ】
体勢を崩した真人の急所を蹴りあげる【真人に142のダメージ】

「ほぐぅ!!」

更に追い討ち。

「はるちんチョップ!!」

キレのいいチョップが真人の延髄にクリティカルヒットする。

ズガァーン!

地獄のフルコンボ!!【真人に9999のダメージ】

「…り、き」

バタッ!!
真人は白目を剥いて倒れた。
「はるちんを甘くみるからですヨ?」




真人は『はるちんの下僕』の称号を得た。





「くそ、真人の仇!!」

謙吾の攻撃
謙吾は鰻パイで佳奈多を殴った。【佳奈多に6のダメージ】
鰻パイは折れた。

「あぁあぁあぁ…俺の鰻パイ」
ブルーになっている。

「次はこっちね」
佳奈多の攻撃
謙吾に竹刀を叩きつけた。
「甘く見るなよ?」
謙吾は折れた鰻パイで攻撃を止めた。

鰻パイは粉々に砕け散った。

「う、鰻…パイが」
己の武器が砕け散ったことにより更にブルーになる謙吾。

【精神に9999のダメージ】

謙吾は倒れた。


「武器が悪かったわね。微妙に不完全燃焼だけど私の勝ちよ?」




謙吾は『小間使い』の称号を得た。

「嫌すぎる…」




「恭介…」
「何も言うな、理樹」


『バトルスタート!』

恭介は理樹攻略本を手に入れた。

理樹は恭介対策法を手に入れた。

「なんだろう、これ。」

理樹は恭介対策法を読み上げた。

「この、(21)」

「う、うぁあぁぁぁぁぁん!!理樹にいわれたぁあぁあぁあぁ!!」

恭介は泣き出した。

【恭介に105のダメージ】

理樹は恭介に罪悪感を感じた。

【理樹に23ダメージ】

恭介は理樹攻略本を読み上げた。

「理樹、好きだぜ?」

「………」
理樹は麻痺した。

「やはは…恭介さんはロリな上にホモだったんですね…」

恭介は葉留佳に生暖かい目で見られた。

【恭介に247のダメージ】


「棗先輩。今回の奇行には私、我慢できません。最低、本当に最低」

佳奈多に冷たい目で見られた。

【恭介に500のダメージ】

「理樹、違っ!!俺はホモじゃない!この本に…って、これは西園のBL雑誌!?」
あたふたと否定する恭介。
―ッキィイィン
何かが収束する音。

「やめ!?西園、メガバズーカをしまえ!」


「NYPチャージ完了。ぶっとばしますか?」


ズドォオォオォオ!!

「ぎゃぁあぁあぁぁぁぁあ!!」

恭介は倒れた。

「憂さ晴らしには、充分な人材でした。」

西園は立ち去った。




恭介は【ロリホモ】の称号を得た。



『ミッションコンプリート』

「二木、三枝…理樹は必ず取り戻す…」

黒焦げの恭介を引き摺って謙吾は去っていった。

真人は絶賛放置中だ。

彼らは何がしたかったのだろう。

朝からずっとこうなんだよね…
真人の亡骸を眺めながら考える。

あぁ、朝の事かな…

[指定ページを開く]

次n→ 

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ