‡〜リトルバスターズ〜‡

---ある休日の2人
1/1ページ目

これは、本当になんでもない理樹くんと葉留佳ちゃんの休日の朝。

これは、本当になんでもない理樹くんと葉留佳ちゃんの休日の朝。

















『これが、日常生活!!!!〜いい加減正気に戻れ紗輝、もう不快な表現書いたら駄目だ!!〜』























ゆさゆさ。

「りーきくーん、起きてー?」

「うぅ…あと2分…」

布団を優しく揺すって理樹を起こそうとする葉留佳に、もごもご呟きながらまた寝入る理樹。



今日は日曜日。

平日はなかなか起きない葉留佳を起こす理樹、というパターンが定着しつつあるが、日曜日だけは決まって葉留佳が早起きし、特撮の戦隊ヒーローシリーズを堪能してから、なかなか起きない理樹を起こすというパターンが既に定着していた。

「ほーらー理樹くん、あそぼー?」

別に、朝っぱらから何かしでかすとか、悪戯とか、そういうものではない。

休日は、2人で出掛けたり、部屋でイチャついたり、撮り溜めしていた特撮のビデオを観たりして過ごすことが多く、それが葉留佳が早起きするもう1つの理由だったりする。

「むぅ〜起きないと悪戯するぞ〜?」

「あ、あと4分だけ…」

顔まで布団を被って完璧に眠りに入る理樹。

「こらー! 何気になにを延ばしてるんだ〜! ってきゃあ!?」

むきになって布団を剥ぎにかかる葉留佳の腕を不意に伸びてきた理樹の手がひっ掴み、そのまま布団の中に誘う。

ぽふんという柔らかい音をあげながら敷き布団に倒れ込んだ葉留佳に被せられる掛け布団。

犯人は

「今日はこうやって一日中まったりと過ごそうよ?」

半覚醒状態でそんな事を呟く理樹。

「だだだだ駄目ですヨ!」

「今、ちょっと揺れたでしょ?」

慌てて否定する葉留佳を抱き寄せて、耳元でそんな事を囁く。

普段の理樹からは想像の出来ないような言動である。
もしかすると、こちらが素なのかもしれないが。

「実は、少し…」

顔を真っ赤にして認める葉留佳のほっぺたに、理樹は優しくキスをして

「だから、僕と一緒に今日はお昼まで寝ようよ」

甘い声色で囁く。

ここで葉留佳陥落。

葉留佳は、それがとても甘美な計画だと思ってしまった。

何せ、大好きな人の布団で、大好きな、好きで好きで仕方のない人と一緒にくっついて居られるのだから。

「…うん」

だから頷く。

「よしよし、葉留佳さんはいいこだねぇ〜」

理樹は葉留佳により密着を求め、その距離は0になる。

「ホントに? 私、いいこ?」

「うん。可愛くていいこだよ〜」

寝ぼけている理樹は可愛らしい。
葉留佳はそんな事を思う。
「一応、男の子だからね?」

「あれ? 私、声に出してた?」

「顔に出てたよ、すっごく」

理樹は、葉留佳の柔らかなほっぺたをつつく。

ぷにっと沈み込んだ指をそのままクリクリと動かした。
最初は優しく、徐々に強くなっていく理樹の指使い。

「うりうり〜」

表現はそこはかとなく卑猥だったが、やってる内容はいたって健全。

寧ろ、物凄く子供らしかった。

「やめっ…ちょっとりひくんストップしゅとっぷ〜」

まぁ、そんなに強く弄っていたら嫌がられるのは当然のことで。
葉留佳のストップがかかったが故に、理樹はほっぺグリグリを中断した。

「…ちょっとほっぺたが痛い」

不機嫌な声でお仰る。

「ごめんごめん…」

ちょっとやり過ぎたかと理樹反省。

ただ、自分の探求心に嘘はつけなかった、というオーラを発し、その顔には何かをやり遂げた時の最高の笑みが貼り付いていた。

「…やだ」

ですよねー

「ホントにごめんって」

(あーあ、拗ねちゃったよ)

拗ねた葉留佳を元に戻すのは大変だ。

それはもう、真人の残機が3/10になるくらいには 犠牲が必要なのである。

「後で、ファミチキ買ってあげるから」

「…やだもん」

理樹、ここでぐっときたことは内緒にしておく。

言ったら、もっと拗ねるだろうから。

「じゃあ、ファミチキ2つなら…どう?」

「そんなんじゃ、絶対にやだもん。」

絶対がついた。

理樹も理樹で、何故ファミチキに拘るのか、全くナンセンスである。

「じゃあ、マックポーク?」

「急激に安くなりましたネ…」

「じゃあ、シェイクも買ってあげるよ?」

「…騙されないですよ?」

「ごめんなさい」

安くあがらせようとして理樹失敗。
そういう手には、真人しか掛からないことを学んだ。

「はるちんは、この不当な扱いに相応する謝罪を要求するー!!」

バタバタと布団の中で手足をバタつかせて葉留佳は暴れる。

子供みたいで可愛らしかった。

「というわけで、ちゅーして?」

「ちゅー?」

「そうそう、理樹くんがちゅーしてくれるまで、はるちんは許してあげない!」
ちゅーしろーと喚き出した。

「はいはい」

「上から目線なのが気に入らないですネ…」

いつもの事なので、理樹も躊躇わずに葉留佳と唇を重ね、たっぷりと堪能したのち離した。

「しょうがないから許してあげるよ」

「ありがとうございます」
こうして2人の1日は過ぎていく。



「…で、そこで地の文書いてる恭介と、それをノリノリで読み上げてる佳奈多さんは何?」


「「あ…」」
[指定ページを開く]

章一覧へ

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ