‡〜リトルバスターズ〜‡

---リトバス的危険指定遊戯/リトルバスターズ全般/バトル
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夜。
時計は7の針を指し示していた。 

ここは僕の部

夜。
時計は7の針を指し示していた。

ここは僕の部屋。
男子寮の一室に…よくもまぁ、こんなに人が集まったものだと思う。

それはもう、くちゃくちゃな状態だった。

机(段ボール)の上には小毬さんのワッフルやおまんじゅう等のお菓子が散乱し、それを摘まみながら、おかしイーター小毬さんと鈴と笹瀬川さんがワイワイ。そして、そんな3人の後ろから、ハァハァ息を荒げ手をわきわきさせて今にも飛び掛からんとする来ヶ谷さん。

真人の筋トレ道具を興味深げに眺めるクドとあや。

西園さんは西園さんで僕の枕の下をごそごそ探って…って何をしてるのさ、西園さん!?

「ほらほら、何もないから…」

「直枝さんの秘密を…」とか言っている彼女を宥めながら見つめるベッドには葉留佳さんと美鳥(私は満たされて、世界に溶けた=満たされて、ちゃんとした人間になり、この世界に馴染んだ。本人談)が腰掛けて、直枝理樹くん人形(葉留佳さんが小毬さんに習って、4日で作り上げた)で遊んでいる。

ちなみに、この2人は性格がよく似ている為、協力して悪戯をしている姿をよく見る。勿論、僕も巻き添えを喰らうのだが。

佳奈多さんは恭介となにやら話しているし……って、あるうえぇ!?恭介が居る!?

…あまりに馴染んでいて全然気がつかなかった。

「でも、何で恭介が?」

ハーレムの主になっていいのは僕の特権だぞ、ちくせう!

しかも、その恭介。

イチャついていた。
誰と?

佳奈多さんと。



何故だ!
恭介と佳奈多さんが!?
あの2人…デキテルノ!?
学校のお騒がせ軍団のボス(で、ろり)と風紀委員長様だぞ!?

…明日には、全国のローソンが潰れるんじゃないか?
なぁ、はーたん?

………おっと、あまりの事に馬鹿になってしまった。
しかし何故だ!?

「…理樹くん」

葉留佳さんも、かなりの衝撃映像を見てしまった…みたいな顔で佳奈多さんと恭介を見ている。

「……け」

「け?」



「ケェーー!!!」

「うわっ!?理樹くんのアタマが沸いた!?」

「ぎょげぇー!!」

全く、僕はマジなのに…何でアタマが沸いたなんて言うのさ、はーたん!
あ、しまった!

これは、僕だけに通じる理樹くん語だった!

「理樹くんの言いたいことは、たぶん、何で二木さんと恭介さんが!?…ってことだと思う…よ?」

美鳥、ありがとう。
僕はそれが言いたかった!
「うーん…分かんないから、本人に聞いてみよう!」

お姉ちゃん、と葉留佳さんが佳奈多さんを呼びに行った。

「妹繋がりでお近づきになられたのではないでしょうか?」

あぁ〜…微妙に納得かも。

「しかし、直枝×棗…遂に私の夢は消えてしまいました」

どんよりと全身からNYPを発して落ち込む西園さん。
直枝×棗ってなんなのさ…

「なに? 直枝」

西園さんのなんだか理解しがたい(したくない)トークにツッコミを入れていると、佳奈多さんと恭介を引き連れて葉留佳さんが戻ってきた。

「何故、私と恭介が付き合っているのか…を知りたいのね?」

おっしゃる通りです、お姉ちゃん。

「最初は…うぅー…ほら、妹繋がりで仲良くなってね。」

「そのうち、コイツ可愛いな、とか思ってな」

恋は唐突なのさ、理樹。
そう言って変態(21)は爽やかに笑った。

「今までは、鈴にかかりっきりで、そんなこと考えてる時間も無かったしな」

「それで、付き合い始めたんだね?」

「まぁ、そんなところだ」

「…でも、驚いたよ?」

「そうそう。だって恭介さんは(21)じゃないデスカ?」

ぴきん、空気が凍った。

そう、佳奈多さんと恭介が付き合っている=(21)ではないということになる。
ろりに当て嵌めることが出来なくなるのだ。

「恭介さんは、(21)じゃなかったんですネ…」

葉留佳さんが心の底から残念そうな表情を浮かべる。

「何でおまえらそんなに残念そうなんだよ!」

俺は(21)じゃねぇ!と変態の恭介が吠える。

「なにぃ!? 馬鹿アニキは(21)じゃなかったのか!?」

「では、明日から恭介氏にどのように接すればいいんだ」

恭介=(21)の定義が崩れた今、これから恭介にどのように接してあげたらいいのか来ヶ谷さんには分からないみたいだ。

「鈴、お兄ちゃんはろりじゃない! あと来ヶ谷、頼むから普通に接してくれ」

「お兄ちゃん言うな、キモい」

「うわぁあぁぁあぁぁぁ!」

あ、泣いた。

「うわっ!? コイツ泣いたぞ、キショッ!」

酷い言われようだ。

それにしても、お泊まり会が始まって10分でこの状況。

いきなりハイテンションだ…


「はっ! 俺は気がついた !気がついてしまった!」

やがて復活した恭介が僕に歩み寄る。

その顔には、例えるならば、新世界の神が浮かべるような笑みが貼り付いていた。

「うん。忘れてね、恭介」

「酷いな、理樹」

恭介がこういうことを言い出したときは、大抵よくないことが起こる時だ。

「気を取り直して、理樹」

ガシッと肩を掴まれた。 目がマジだ。本気と書いてマジだ。

「理樹、お兄ちゃんと、呼んでくれ!!」


ぴきん、本日二度目。

空気が凍った。

「…は? なんで? は? 意味分からないよ? はぁ?」


「なんと気味の悪い……いや、少年。残念だが、それは変態の恭介氏の方が正しい」

3わけ分からんポイントを獲得した恭介を何故か来ヶ谷さんが援護。

てか、変態の恭介氏って…

「理樹君は今、葉留佳君と付き合っているのだろう?」

それがなに?
……あ、あぁ! そうか! 漸く理解した…

「つまり、恭介氏は将来、理樹君の義理のお兄さんになる、ということだよ…勿論、必ずと言う訳ではないが」

「うーみゅ…………なにぃ!? じゃあ、理樹はあたしのお兄ちゃんになるのか!?」

「いやいやいや…」

ならない、ならない。

「理樹、いや…理樹おにいちゃん!」

1人暴走する鈴。

「直枝さん、萌えましたか?」

「あぁ、うん。それはもちろ…ってなに言わせるのさ、西園さん!」

「ほぅ、少年はやはりえろえろか」

「わふー! リキは変態さんでしたか!?」

えぇっと…みんながみんな大暴走中。

助けを求めるようにまわりを見回すと、綾が真人の枕の下をガサ入れしていた。
そして…

「おもしろそうなもの見つけた!!」

遂に…掘り当てた。
真人の枕の下から。

「かわいいメイドさん全集だって!」

真人の愛読書。
エッチな本を


「ほぅ、真人少年はメイド好きか」

「筋肉だけじゃなかったのですね」

「ちなみに、ここにもありましたわよ?」

佐々美は【メイドさん旋風】をカーペットの下から発掘した!

「うわぁ…」

みんな軽く引いてる。
というか、筋肉旋風ってこれの影響?

「でも、ろりよりマシだと思わない?」

美鳥が恭介を見詰めながら呟いた。

「まぁ…そうだね」

「ろりよりはマシですネ」
「こちらの方が、人間として許せる気がします。」

「健全な殿方の趣味…ですわね」

「俺はろりじゃないやい…」
部屋の隅で恭介がいじけていた。

その後、真人のエッチな本は元の場所に返され、来ヶ谷さんが、どこから持ってきたのかメイド雑誌を増量していた。

ちなみに、何故か僕の部屋に隠してあった恭介のスポーツバックから発掘されたろり雑誌は、葉留佳さんにビリビリに破かれ、西園さんが跡形も残さずに吹っ飛ばした。

「扱いが違うじゃねえか!…なんでこんなに理不尽なんだよ、ちくしょう!」

恭介が大泣きし、ろり確定の称号を与えられていた。

…憐れだ。

お兄ちゃんと呼んだら機嫌がなおった。
ちなみに、葉留佳さんが呼んだら、鼻血吹いて倒れた。

鈴にお兄ちゃんと呼ばれた。
恭介の気持ちを理解した…気がする。
オニイチャン。
軽くハマった。


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