‡〜真・恋姫†無双〜‡

今日も蜀は平和なんです(後編)
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 待つこと約一時間。そういえば、朝から何も食べて




 待つこと約一時間。そういえば、朝から何も食べてないなぁ...などと考えながら警備兵の片付け(というか処理)を終わらせベットに腰掛けていた一刀のところにようやく朱里が帰還した。

「ど、どうでしょうか...?」

「......」

 一刀は一瞬声を失った。原因は目の前の朱里、その服装にある。
 天女をモチーフにして作られた黒の衣に、同じく黒の大きなリボン。黒一色に統一された彼女はありえないほどに美しかった。そのうえ控えめに施された化粧がさらに彼女を引き立てている。
 その姿は創作主の思惑道理に天女と呼んでも差支えがない。

「紫苑さんに見繕ってもらったのですが...似合ってませんか?」

「いや、すごく似合ってる。 可愛いぞ朱里」

 取り敢えず、紫苑GJ。

 頭を撫でると、嬉しそうに身を寄せてくる。思わず抱きしめてしまいたくなる可愛さだが、そこはグッと堪えて。

「じゃ、今度こそ出掛けようか?」

 そう声を掛けると、朱里はぴょんっと一刀の腕に飛びつく。

「えへへ♪ じゃあ出発ですっ!」

 とびっきりの笑顔を一刀に向けた。

「今日の朱里は甘えん坊だな〜」

「今日は、めいっぱいご主人様に甘える日にしたんです♪」

 そっかと嬉しさ九割の苦笑を投げ掛けつつ、朱里の手を引いて一刀は歩き出した。
 


 今日も街は賑わいを見せている。
 魏、呉、蜀の三分天下によって、外交面での規制が緩くなったこともあってか、成都の栄えようは本当にすごい。

「例えるなら、小規模なコミケというのが妥当だろうか?」

「古見毛ってなんですか?」

 ふと口をついて出た言葉に興味津々で問いかける朱里。

「俺の世界にはコミケっていう一種の祭りみたいなものがあってね...友人に連れられて一度だけ行ったことがあるんだけど、あそこは地獄だったよ」

 何処か遠い目をして空を見上げる一刀。

(そういえば、及川元気にやってるだろうか? 俺には関係ないことだけど...)

「そ、そうですか...」

祭りというのなら、是非ともこの国でも開いてみたいところなのだが、一刀の様子からこの話はここで打ち切りにしたほうがよいみたいだ。朱里はなんというか、その...深く触れてはいけない話題の香りを感じ取った。

「その祭りに関わってしまったら――人として、そして軍師としてなにか大切なものをなくしてしまうぞ」

「肝に銘じておきます...」

 冷や汗を流しながら話を打ち切る。

 きゅるるるる〜

「はわっ」

 なんというか、ちょうどいいタイミングで朱里のお腹が可愛らしく鳴った。

「とりあえず、飯でも食べに行こうか?」

「はい...あ、私とっても美味しいお料理のお店知ってますよ〜」

「へ〜、ちょっと興味あるな。じゃあそこに行こうか」

 そう言うと、朱里はお任せくださいと一刀の腕を引いて歩き出した。

(ちょっと恥ずかしいぞ、流石に...)

 周囲から向けられる視線に赤くなる一刀だった。


 そんなこんなで店に足を踏み入れる一刀と朱里。

「いらっしゃいませ! あら孔明ちゃん、今日は太守様と一緒?」

 同時に、店長と思わしき人に出迎えられた。

「はいっ!今日はご主人様と来ちゃいました♪」

 どうも、と頭をさげる。なんだか気さくな感じで、いい人そうだと一刀は思った。

「じゃあ...今日は太守様もいらっしゃることだし」

 ちらりと一刀のほうを見る。

「......でいいかしら?」

 ぽっと頬を赤く染めて、朱里にそっと耳打ちした。
 朱里は真っ赤な顔でコクコクと頷く。その仕草がちょっと可愛いと思ったのは内緒だ。

「じゃあ、少し待っててね?」

 案内されたのは一番奥にある席。
 訂正――そこは席ではなく、個室。よく見ると鍵が掛けられるタイプのものだという事がわかる。

「へぇ〜これってドア閉めると自動で鍵が掛かるタイプなんだ。この時代にもこんなのがあったんだな……って朱里?」

「なんでしょうか、ご主人様?」

 ちょこんといつの間にか一刀の膝の上に鎮座していらっしゃる朱里。しかも本人は何でもないですよ〜♪みたいな態度できゅっと一刀に抱きついてくる。
 柔らかなヒップが程よい刺激を与えてきた。

「その体勢は、なんというか……あ〜色々と不味いんだが?」

 特に下半身が。一刀の節操なしが。

「ナニが不味いんですか?ご主人様のここはこんなに嬉しそうですよ?」

 朱里はそんな一刀の高まりを目敏く見破り、ズボンの上からサワサワと撫で優しい刺激を加えていく。
 
「うっ…だから、ほら。鍵が掛かってるって言っても誰かが外に居たりとかしたら……」

「それはないと思いますよ?」

 ほら、と指差す先。
そちらを眺めると、何故か民家の屋根の上で狂ったように高笑いをしている星(華蝶仮面)とキレた愛紗が得物を構えている場面が目に飛び込んできた。
 
「拍子抜けだな! それが猛将として大陸に名を轟かせた関雲長の実力か?」

「ええいっ! うるさい変態仮面! 本気の私が見たいのならばとっとと下に降りてこい!」

 かなり距離があるはずなのに、何故こんなにもクリアに声が聴こえてくるのか?と一刀はふと疑問に思った。

(というか、またかよ……あ〜頭痛い)

「へ……変態? 私が変態だと!?」

 キレて屋根から飛び降りる星。
スタリと華麗に着地して抜刀した得物を愛紗に突き付けた。

「お前を変態と言わずして何を変態と言うのだ!」

繰り出された突きを回避し、斬りかかりながら愛紗が挑発なのか、本当にそう思っているのか、そんな言葉を返した。
ヒートアップしていく2人のどう見ても殺す気満々の剣技。
それにつれて、ギャラリーがどんどん増えていく。

「関羽様やっちまえー!」

「負けるな華蝶仮面っ!」

 飛び交う声援。中には賭けを始める者が現れる始末。

(何故この国の住民は騒ぎが大好きなんだ?)
 
「はぁ、あの二人も大概だな……!?」

 不意に下半身を襲った突き抜けるような感覚。

見ればいつの間にか膝の上から降りていた朱里が一刀のズボンのジッパーを降ろし、半分ほどいきり立ったモノを取り出していた。

「ちょっ!? ちょっと朱里!?」

「誰も来ないから、大丈夫ですよ……ご主人様」

唇にそっと触れた朱里の柔らかな感触。

「ちゃんと気持ち良くしてあげますからね…はむっ」

「くっ…う、朱里……」

朱里の可愛らしい小さな口に含まれた一刀のモノは快感と興奮で一気に膨れ上がる。

「んっ……ご主人様の大きく…ちゅっ、わらひの舌…きもひ…いいれすか?」

 チロチロと猫を連想させる舌使いで先端を刺激する。

「くぁっ…き、気持ち良いよ朱里……すごく」

「ちゅっ……よかったれす…ごひゅりんさまに、よろこんれいただけて」

 一刀のモノに一度キスして、今度は深く吸い上げるような動きに変わっていく。

「ご主人様のおち○ちん……おいひいれす」

「朱里……それヤバイ! 気持ちよすぎる!」

 日頃からそう言う事を練習していることもあってか、朱里の舌使いはよく要点を突いていて、舌技に関してなら既に紫苑のソレを超えていると言ってもいいだろう。

「いつれも…らして、いいんれすよ?」

一刀の限界はすぐそこまで来ていて、それを本能で悟った朱里はより激しい動きで一刀のモノを攻めていく。
唾液がじゅるじゅると絡まる音が部屋の中に反響した。

「出そうっ! 朱里のお口に出すよ!」

「らしてぇっ! ごしゅりん、さまのいっぱい私の口に…くらひゃ……んぅっ!?」

ビクビクと震えるモノから勢いよく吐き出される白濁の汁。その全てを朱里は小さな口に受け止めてコクリと嚥下していく。

「だ、大丈夫か?」

 いつもより明らかに多い量を一滴も残すまいと飲み込んでいく朱里に声を掛ける。

「やっぱり、いつまで経っても苦いものは苦いです……でも、ご主人様のものなら私、平気ですから」

 両目に涙を浮かべながらも健気に微笑みを返す朱里。

「一杯出しちゃってごめんな…あと、ありがと。気持ちよかったよ、朱里」

一刀はいつものように優しい手つきで朱里の髪を撫でた。

「あっ…えへへ♪ なでなでされちゃいました」

 朱里は少しくすぐったそうにしながらも、嬉しそうに一刀に身体を寄せた。

「あの、ご主人様?」

「ん? どうしたの朱里?」

 少し甘えた声で一刀に抱きつく朱里。

「キス、して貰っても良いですか?」

「いいよ。おいで朱里」

 それでいて、控えめな口調でそんなおねだりをしてくる朱里の姿を見て、一刀は朱里を優しく抱き寄せた。

「貴方だけを愛しています……ずっと、この命が尽きるまで…ずっとです、一刀様」

「俺もだよ、朱里」

 触れ合う2人の唇。そして……











 バアァーーンッ!!

 何故か掛けていた筈の鍵が外れ勢いよく扉が開いた。

「いや〜いいもん聴かせて貰ったで〜♪ この色男っ!」

「えっ!?」

 開いた扉の先には何故か曹操に仕えて居る筈の李典が心なしか楽しんでいる様子で立っていて、その後ろでは「誓いの言葉は永久保存させてもらったの〜」と于禁がキャーキャー言っていて、楽進が真っ赤な顔で「盗み聞きは不謹慎だ」とか呟いていた。

 (そう言えば、今日は魏から視察が来るって雛里が言っていたような……)

「それで、婚儀はいつなのでしょう?」

 真っ赤な顔のままで楽進が絶賛硬直中の一刀に問い掛ける。

「え? 婚儀っ!?」

 いきなり飛び出したそんな言葉に一刀は驚きの言葉を隠せない。

「誤魔化そうとしても無駄なの〜」

 カチリと、于禁が手に持っていた黒い箱のスイッチを押した。






『貴方だけを愛しています……ずっと、この命が尽きるまで…ずっとです、一刀様』

『俺もだよ、朱里』








「立派な誓いの言葉やな〜にしししししし♪」

「あ、えっと…その」

「はわわわわ……きゅう〜〜」

 あまりの急展開に卒倒する朱里。













結局……この言葉が証拠となり、数日後に国を挙げて一刀と朱里の婚儀が執り行われたとか。

 余談だが、朱里が注文した料理は何故か精のつく食べ物ばかりで、その日の一刀はいつになく激しかったという。









ふぁいんっ!


    後書き
 えちぃ話は難しいですし、そちらに集中しすぎてクオリティが下がったような気が若干しています。

 感想なんぞ残して下さるとありがたいなぁ(笑)
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