夏期休暇も残すところあと一日。
仙台の気温は34℃予想。
これは海クライミングか沢登りかなと悩んでいたところ、SBECのシュウさんから沢登りのお誘いがあり快諾。
新庄神室か大滝沢か、他のメンバーをみて決めようとのことだったが、結局皆さん都合がつかないとのことで、お互いに行ったことの無い新庄神室の東荒倉沢第一ルンゼを選択する。

『東荒倉沢第一ルンゼ』
この山域では『大横川』という沢がメジャー(?)なようで、私も名前だけは知っており、大小の様々な滝が50は下らないとのこと。行動時間も10時間を超えるようで、私にはちょっと辛く思われた。
一方、東荒倉沢第一ルンゼについてはほとんど情報がなく、わかっているのは面倒な堰堤が三つあること、行動時間が六時間弱ってことだけ。あとは現場対応でなんとかなるだろうと軽く考えていたのだが…
【行動日】2019年8月18日(日曜日)
【行動距離】約10km
【行動時間】約9時間
      8:00駐車場~8:45入渓~15:00稜線上~15:30八森山山頂~17:00駐車場
【天候】快晴
【使用装備】30mロープ、ハーケン、スリング
【メンバー】シュウさん(L)、はでりゅう

登山道入り口まで車で進入できるともう少し楽が出来たが、車高の低い私の車では限界を感じて途中でデポすることに。これがなければ行動時間を一時間は短縮できるかも。
少し遠回りして入山したため、刃場川に架かる一つ目の堰堤は上を歩いて渡れたが、八森山登山道から入山すると高巻きが必要と思われる。そこから左股の東荒倉沢に入渓し二つ目の堰堤(10m以上ある)は高巻きし、その後は川岸沿いを歩き、三つ目の堰堤は簡単に乗り越せる。

沢の水は澄んでおり、しばらくはゴーロ帯を歩くがすぐに小滝が現れる。所々で枝沢の流れを確認するが、目標とする第一ルンゼ入り口については注意して欲しい。

〈写真〉右股、第一ルンゼの枝沢は6mくらいの滝になっている。

ここからは大小の様々な滝が連続する。一つ登り終えると、すぐ次の滝が眼に入る感じだ。どれも登り易く直登できるが、一ヶ所だけ10m超えの滝だけはロープを出してもらった。実際に一度膝がスリップしてテンションをかけてしまい危ない思いをした。

登山道下りで100m三段の滝が見えるとのことだったが、実際それがどのタイミングで出現するのかわからなかった。たぶん序盤に出てきたこれが例の三段の滝だと思われる。


いまいち高度感が伝わらないのが残念であるが、圧巻である。ちなみに直登は比較的易しいと感じた。
その後も飽きることなく大小の滝が連続する。





序盤~中盤は積極的に直登する。初見であるため、ライン取りについては慎重に相談し、お互いが危ないと判断すれば高巻きも遠慮しなかった。これは無理かな?と明確に覚えているのは3~4ヶ所くらいであるが、その高巻きやロープ出しに30~40分程度要することもあった。

稜線に出るまでには若干の藪こぎが必要であったが、かなり上部まで沢水が枯れることはなく、しかも最後の最後まで小滝が連続してくれる。小滝も含めると、トータルで50以上の滝を登攀したのではなかろうか。疲労困憊でもお腹は空かなかったが、暑さもあって喉はカラカラ。水分補給のため初めて沢水を飲んだが、冷たくて美味しかった。

〈GPS軌跡〉

参考までに添付しておく。
最初に記載した通り、きちんと八森山登山道入り口の駐車場に停車すれば刃場川に架かる一つ目の堰堤まではかなり省略できる。入山ポストもあるので利用していただきたい。
ちなみに第三ルンゼも結構面白いとの情報もある。私の読図もまだまだ修行が必要なため、勉強を含めシュウさんとはまた機会を設けて冒険したいと思う。今度はシャリコ(過冷却コーラ)で乾杯しよう。

しかし、久し振りに両腕が筋肉痛だ。

久し振りに『鳴虫沢』を遡行してきました。
約3年振りですかね?

今回のメンバーです。


巨匠と愉快な仲間たち
…と言うことにしててください。

生憎の曇り空でしたが
気温が高いため快適でした。




『シシ滝』は普段右側から登りますが、
今回は左側からシャワークライミング。



ガスってて見にくかったのですが
南石橋は健在。
しかし草ボーボーで近寄り難し。

『双門の滝』の手前から登山道に抜ける予定が、
思った以上にドロドロしており、
取り付きが難しかったです。
最近は誰も入ってないのかな?

4時間半の行動時間の予定で
1時間余計にかかってしまいましたが、
初心者を含む7人だったのでそんなもんですかね。
総じて楽しい沢登りでした。