1/1ページ目 ―小さい頃・・・俺はずっとあの者の背を追っていた・・歩くときいつも手を引かれ、俺の少し前を歩いていたその背中・・ そして・・今も・・追いつけない・・― 「佐助・・」 「何?旦那?」 今日は逢引だというのに・・佐助は俺の少し前を歩いている・・ 「何で俺の前に行くのだ・・」 「何でって・・そりゃぁ〜旦那より前に行って前方の安全を確保するためにだよ・・?」 俺の質問に不思議そうに答える佐助・・ 佐助の性格上俺のことを“恋人”という考えより先に“主”というのが先に来るのであろう・・ 「そうか・・」 「旦那・・?」 少し佐助の速さが遅くなってきて・・ 「どうしたの?疲れた??」 と心配そうな顔をして聞いてくる・・ 「なぁ・・佐助・・」 俺は歩みを止めると佐助も足を止めて・・ 「何・・?」 と聞いてくるもので・・ 佐助の隣に行き・・・ 「佐助・・俺の隣を歩いてはくれぬか?・・」 「ぇ?」 「今日は・・いや・・2人でいる時は俺に背を向けるな・・」 「・・・旦那・・」 佐助は一瞬困ったような顔をしていた・・だが・・ 「わかったよww旦那w」 笑って答えてくれた・・ ―幼い俺はやっと・・・愛しき者の背に追いつけた― [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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