光の扉

▲この感情は・・
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「はぁ・・」

 大きなため息をついた・・任務中にもかかわらずとても大きなため息を・・

「なんだろう・・この感じ・・」

 今日で任務3週間目・・他国の偵察に来た俺様なんだけど・・すっごく胸が苦しい・・

「だめだめ!!まだ任務中!明日には帰らないといけないんだから・・」

 自分に叱咤を入れてお仕事を済ます俺様・・なんとも情けない・・
 しかし仕事に集中できない・・いつもはこんなことないのに・・ふと頭をよぎるのは

『早く帰って来い!佐助!!』

心配そうに言っている主の顔・・

「旦那・・会いたいよ・・」

 無意識のうちに想いが言葉になった・・が・・すぐに・・
 
「だ・・だめだ!!忍が私情を持っちゃ・・」

 忍として一番してはいけない想いを抱いていた俺様・・今までこんなこと思わなかったのに
・・

「な・・なんでこんな気持ちに・・//」

そんなことを考えていると・・
ガラッと戸が開いた・・

「!!」

 俺は驚いて戸のほうを見た・・途端、紅に包まれた・・

「ぇ・・」
「佐助ww迎えにきたでござるよ・・w」

 ぎゅっと心地よい体温に包まれた・・

「だ・・旦那!!どうしてここに!!?」
「あまりにも戻りが遅いから才蔵に聞いてきたのだ!」

 正直驚いた・・というより呆れた・・どうやらこの主は甲斐から馬を走らせて一人の部下を迎えにきたらしい・・

「わざわざ・・主が出向かなくても・・」
「主などではない!某・・いや・・俺は部下を迎えに来たのではない・・大切なものを迎えに来たのだ・・」
「大・・切?俺なんかが?」

 一瞬耳を疑った・・

「そうだwwこの3週間佐助がいないとどうも落ち着かなくてな・・ww」

 そういって子供のように笑う旦那・・その笑顔を見たとき、さっきの胸の苦しさが消えた・・

「それにどうも俺はそ・・その//好きな者をそばに置かぬと・・//寂しいでござる故・・//」
「っ・・//」

恥ずかしい言葉を言われて不意にドキッとしてしまった//しかし・・このとき・・//

(俺のさっきの感情って・・もしかして旦那と・・おんなじ・・?)

 そう考えていると・・

「佐助・・?疲れているみたいだな・・?平気か?」

 すごく心配そうに顔を覗き込んでくる旦那・・
 しかし俺は・・自然と笑えらえた・・そして・・

「ううんwwなんでもないから心配しなくていいよw」

 自然と口から出た言葉・・

「そうかwなら・・」
「ぇっ・・」

 いきなり抱きかかえられた・・

「帰るぞww佐助・・w」
「うんw」

 (この感情はすべて旦那が関係してたんだ・・w自分でも知らないうちに・・旦那が俺の中での心をおおい尽くしているんだ・・)

「ん?どうかしたか?佐助・・?」
「どうもしてないよ〜w」

 笑って答えると・・

「んっ・・・」

 口を塞がれた・・

「////んぅ・・//」
「(ちゅっ・・)寂しかったぞ・・佐助・・」
「ごめんね///旦那・・」

 申し訳なくて顔を上げれなかった・・が・・

「だから・・罰として明日一日ずっと俺のそばに居ろ・・よいな?」

 やさしく聞いてくる旦那・・

「(クスッ)わかりましたよw旦那ww」

 旦那と笑いながら帰路についた・・・

〜ずっとそばに居たいって願ってもいいのかな・・ね?旦那〜

END
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